この創作展は、(一社)大分県建築士事務所協会が主催し、大分県教育委員会の後援をいただき、県内の工業高校で学ぶ学生を対象として、建築を通じて夢を創造させ、また、建築技術者として将来の夢を育んでもらうことを目的に、昭和51年から続けられおり、本年で46回目となる伝統的な顕彰制度です。
本年の課題は、「おおいたの家―家だからこそできること」
昨年来の新型コロナウイルス感染症の世界的流行はいまだ終息せず、私たちの日常的な生活のあり方に大きな影響を及ぼしています。大分県においても流行の状況に応じて不要不急の外出の自粛が求められ、家における滞在時間が長くなったともいわれています。
そうした中、ただ単にひきこもるだけでなく、家にいることの意味を改めて考えてみましょう。そもそも家にいるからこそできることとはどのようなことでしょう、あるいは今後どのようなことが家にいて可能になるでしょう。家の中のそのような場所を魅力的な空間として提案してください。その提案は家全体の新しいあり方につながるはずです。
また、「おおいたの家」だからこそ、その場所でできることと考えてみてもよいでしょう。おおいたのそれぞれの土地や場所としての特徴が、そのような家の中の空間をより魅力的にするかもしれません。
家の中にそこでしかできな素敵な場所をつくりだし、そのことによって全体としても個性的な「おおいたの家」を提案してください。
上記の設計課題に対し、県内の3つの工業高校から選出された22作品の中から、委員長:日本文理大学(島岡成治教授)、委員:大分大学(鈴木義弘教授)、(公社)大分県建築士会(井上正文会長)、大分県教育庁教育財務課(山上啓輔課長)、大分県土木建築部(中園幸治建築住宅課長、桑田一敏施設整備課長)、当協会(仲摩和雄会長)により審査を行った結果、以下の方々が受賞されました。
○大分県教育委員会教育長賞
該当作品なし
○優秀賞
大分県立大分工業高等学校 松田 颯佑 さん
大分県立鶴崎工業高等学校 内田 ひな さん
大分県立日田林工高等学校 山本 梨乙 さん
○佳 作
大分県立鶴崎工業高等学校 安東 華澄 さん(共同制作)
〃 佐藤 美空 さん(共同制作)
大分県立大分工業高等学校 梶原 温人 さん
大分県立大分工業高等学校 森 音凛 さん
大分県立日田林工高等学校 五藤 優月 さん
大分県立日田林工高等学校 松野 晃丈 さん