この創作展は、(一社)大分県建築士事務所協会が主催し、大分県教育委員会の後援をいただいて、県内の工業高校で学ぶ学生を対象に、建築を通じて夢を創造させ、建築技術者として将来の夢を育んで貰うことを目的に、昭和51年から続けられ令和2年で45回目となります伝統的な顕彰制度です。
令和2年度は、「家の中の出会いの場所」を設計課題に挙げ、県内の3つの工業高校から26作品の応募がありました。
審査は、日本文理大学の島岡成治教授が委員長を務め、委員は大分大学の鈴木義弘教授、(公社)大分県建築士会の井上正文会長、大分県教育庁教育財務課の山上啓輔課長、大分県土木建築部の樋口邦彦建築住宅課長、中園幸治施設整備課長、当協会からは仲摩和雄会長、河村晃文副会長があたりました。
審査会は下記のとおり開催され、表彰式についてはコロナ感染拡大防止のためそれぞれの高校での伝達ということになりました。
1 開催日時
日時:令和3年2月10日(水)10:00~
場所:大分市 アートプラザ 研修室
2 受賞者
大分県教育委員会教育長賞
大分県立大分工業高等学校 池 田 光 樹 さん、小 野 大 介 さん
優秀賞
大分県立鶴崎工業高等学校 川 上 翔 土 さん
大分県立大分工業高等学校 安 井 太 一 さん
佳作
大分県立鶴崎工業高等学校 芦 刈 翼 さん
大分県立大分工業高等学校 後 藤 花 音 さん
大分県立日田林工高等学校 久 保 柚 世 さん
大分県立日田林工高等学校 島 崎 連 太 さん
奨励賞
大分県立鶴崎工業高等学校 清 水 和 馬 さん
3 令和2年度大分県工業高校建築設計卒業創作展課題
今年、“stay home”という言葉をよく耳にしました。これは、新型コロナウィルス 感染症の世界的な流行の中で、感染者や感染する機会に「出会わない」ために家に とどまるべきことを警告した言葉です。 しかし、家は、本来そのように何かから距離をとるためだけにあるのではないは ずです。また、たとえ家にとどまっていても、そこに私たちの心の琴線にふれるさ まざまな「出会い」の可能性があるはずです。 そこで、あえて「家の中の出会いの場所」をテーマにしました。ここで出会いの 対象となるモノは、人でも物でも、豊かな自然や季節の変化でも、あるいは地域の 伝統や文化でも、また遠い世界や宇宙との交流でもかまいません。 家の中あるいはその周りにおいて、出会いにおける日々の発見が、家族とともに かけがえのない時間=歴史を生きていることを感じさせる、そのような場所です。 大分の地にある一つの家にとどまりながら、私たちが共に生きていることを実感 する、そのような素敵なモノとの出会いの場所を提案してください。 |