この創作展は、(一社)大分県建築士事務所協会が主催し、大分県教育委員会の後援をいただき、県内の工業高校で学ぶ学生を対象として、建築を通じて夢を創造させ、また、建築技術者として将来の夢を育んでもらうことを目的に、昭和51年から続けられており、47回目となる伝統的な顕彰制度です。
令和4年度の課題「環境と調和する大分の家」
家や建築はそれぞれ特定の場所に建てられ、その場所の環境に調和することが求められます。ここで「環境と調和する」とは、単にその周辺の環境になじむということではなく、そこでつくられる家の形や機能や周囲との新たな関係、さらにそれを取り囲む街並みや自然との関係のあり方が、その場所の魅力の新たな発見につながることも意味しています。
したがって、ここでいう環境とは、その場所の自然の地形や気候風土、田園や街並み、そこで培われてきた生活文化や歴史など幅広い内容を含みますが、それぞれの場所において、どこで調和を図れば、素敵な「大分の家」ができるか考えてみましょう。
もちろん、環境は地球環境につながるものと大きくとらえ、今、日本でも課題となっている家の「省エネルギー」や「再生可能エネルギー」に着目するのもよいでしょう。しかし、その場合でも、その家のあり方がその場所の魅力の発見とつながることを期待します。
いずれにせよ、大分のどこかの場所において、その場所の魅力を引き出す「環境と調和する」家を提案してください。
上記の設計課題に対し、県内3つの工業高校から選出された22作品の中から、委員長:日本文理大学(島岡成治教授)、委員:大分大学(鈴木義弘教授)、(公社)大分県建築士会(幸勝美会長)、大分県教育委員会(寺川直樹教育財務課長)、大分県(中園幸治建築住宅課長、桑田一敏施設整備課長)、(一社)大分県建築士事務所協会(仲摩和雄会長、河村晃文副会長)により審査を行った結果、以下の方々が受賞されました。
〇最優秀賞(大分県教育長賞)
大分工業高等学校 小幡 莉久 さん
〇優秀賞
大分工業高等学校 堤 隼太朗 さん
鶴崎工業高等学校 後藤 奈々美 さん
〇佳作
大分工業高等学校 山中 颯太 さん
鶴崎工業高等学校 山﨑 咲汰 さん
大分工業高等学校 小野 匠 さん
日田林業高等学校 梶原 太暉 さん