「第43回大分県工業高校建築設計卒業創作展」が開催され、2月13日にその審査会がアートプラザで行われました。
この創作展は、(一社)大分県建築士事務所協会が主催し、大分県教育委員会のご後援をいただき、県内の工業高校で学ぶ学生を対象に、建築を通じて夢を創造させ、また、建築技術者として将来の夢を育んでもらうことを目的に、昭和51年から続けられて、本年で43回目となります伝統的な顕彰制度です。
今年の課題は「ふるさと大分が記憶に残る家」。県内の工業高校3校(大分工業・鶴崎工業・日田林工)からの応募数は26点、その中から最優秀1作品・優秀2作品・佳作4作品が選ばれました。
審査は、日本文理大学島岡成治教授が委員長を務め、委員は大分大学鈴木義弘教授・大分県教育庁佐藤誠一郎教育財務課長、大分県土木建築部樋口邦彦建築住宅課長、中園幸治施設整備課長、当協会からは仲摩和雄会長と河村晃文副会長があたりました。
審査会及び表彰式は下記のとおり開催されました。
1 開催日時
⑴ 審査会 平成31年2月13日(水)10:00~
大分市 アートプラザ 研修室
⑵ 表彰式 平成31年2月25日(月)10:00~
大分市 県庁新館2階 51会議室
2 受賞者
⑴ 大分県教育委員会教育長賞
大分県立鶴崎工業高等学校 岩 本 龍 生 さん
⑵ 優秀賞
① 大分県立日田林工高等学校 宮 崎 龍太朗 さん
② 大分県立大分工業高等学校 三 笘 菜 月 さん
⑶ 佳作
① 大分県立鶴崎工業高等学校 岩 田 美 裕 さん
② 同 薮 崎 紘 己 さん
③ 同 渡 辺 誠 也 さん
④ 大分県立大分工業高等学校 渡 邉 風 夏 さん
3 設計課題 「ふるさと大分が記憶に残る家」
人は家族や地域や社会の中で、あるいはそれらをとり囲む自然環境の中で成長します。
その時、こうしたふるさとの魅力を十分に感じて成長することが大切ですが、とりわけ子供の成長の場所として重要な家において、このことはどのようにして可能でしょうか。
海や山や川など、それぞれの地域に独特な自然を風景として魅力的に見せる・・・、伝統的に残る祭りや地域のコミュニティー活動など取り込みながら、人と人の触れ合いの場所を大切にする・・・、歴史的街並みの遺構や雰囲気を継承して新たな魅力をつくりだす・・・など、それぞれの大分の場所の魅力をよりよく体験できるようにすることが考えられます。
また、近代化の過程の中で形成されてきた都市中心部や郊外団地など、一見個性的な魅力にかけるように思われる場所においても、その場所の自然や歴史的形成の跡を見直すことなどにより、新たな魅力を引き出すことも可能かもしれません。
そのように魅力的な(魅力的になりうる)を具体的に取り上げ、ふるさと大分の魅力が記憶に残る家の形を提案してください。